魂に目をこらす
Ellen ChanによるPixabayからの画像
教室長の井口です。
みなさんの好きな動物はなんですか?よく「あなたは犬派?猫派?」だなんて聞かれますよね。私はこう聞かれても返答のしようがありません。なぜなら私は「小鳥派」だからです!
ブンチョウやキンカチョウなんか最高です!なんなんですか!あのフォルムは!?愛らしさが爆発しています!町を歩いているときだと、近くにスズメが飛んできたりすれば、幸せな気持ちでいっぱいになります。親子のスズメを見たときなんて、もう尊すぎて歩みを止めざるをえません。親スズメに一生懸命くっついてまわる子雀のいじらしさたるや!!
「一体小鳥の何がそんなに良いの?」「猫の方が可愛い」「犬の方が賢く健気で良い」といった声が今にも聞こえてきそうです。実際今まで誰かに私の小鳥好きへ共感してもらえたことは殆どありません。ただSNSを見てみると、小鳥好きの同志たちが熱烈な「小鳥愛」を日々語り合い、小鳥の素晴らしさを布教してまわっています。10月24日は「文鳥の日」とされており、「文鳥の日まであと◯◯日」とカウントダウンをしている人たちもいるんですよ。。
ちなみに鳥類の祖先は恐竜だとされています。実際、鳥類の目や足をよく見てみると、恐竜のそれを彷彿とさせます。しかも、何かで読みましたが、実のところ鳥類は大きな分類分けをすると爬虫類と同じグループに属するのだそうです。爬虫類と同じとなると、人間から一気に遠ざかった存在のように感じられます。
鳥類が恐竜や爬虫類の系統の生き物だというのは、意外に思う人もいるかもしれませんが、なんとなく「確かにそんな感じするな」と私は感じます。犬や猫のような人間社会と密接に関わっている哺乳動物と比較すると、鳥類は極めて表情が乏しく思えます。人によってはそれによって「冷徹な感じがする」「心のカタチが違う」など鳥類を敬遠する場合もあります。
私は小鳥を飼っていたことがあるのでわかるのですが、例えばブンチョウは好きな相手にはとても愛情深く、またそれゆえに嫉妬も見せることがあります。楽しそうにしているときも動きや声でわかります。怒っているとき、安心しているときなども同様です。
「そこには魂が宿っている」「それぞれのアイデンティティがある」ということが私には感じられます。だからこそ、彼らの「表情の乏しさ」に対して余計に愛しい気持ちが湧いてしまうのです。といってもよくわからないかもしれませんが笑 いわゆる「不器用で無愛想な人が垣間見せるわずかな感情の起伏にキュンとくる気持ち」に近いかなと思います。
「この生き物のなかのどこかに、誰にも触れ得ない尊い魂があるらしい」という実感は、その生き物に対して心で向き合い、目や耳を凝らしてみて初めて感じられるものではないかと思います。ただ、このコラムで最も言いたいことはただ1つで、それはつまり「小鳥最高!大好き!」ということだけです。それさえ伝われば私はもう満足です。ご静読頂きありがとうございました!