都立高校入試・国語で失敗したくない中学3年生へ 

こんにちは、アレスパークです。

今回は、2020年2月21日に実施された令和2年度都立高校入試国語について書きます。

今回の記事は、
『都立高校入試の国語ではどんな対策をすれば良いのかを知りたい』方におススメの記事となっています。

手元に問題がないと、記事の内容がよくわからないと思います。

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こちらを是非ご用意ください。

大問1

漢字の読み×5問

日常でもなじみ深い語が出題される傾向にあります。

大問2

漢字の書き×5問

①中学で学ぶ各教科の学習で登場する語句(または高校の学習で登場する予定の語句)が狙われる傾向にあります。

②年によっては読みから漢字を類推しづらい語句が出題されることもありますが、今年はありませんでした。

①の例:今回の入試でいえば、
(1)射る→高校古文 上一段活用で登場
(3)群れ→中学・高校生物で登場
(4)輸送→公民で登場
です。

大問3

大問3の注意点は
心情語を見逃さない
・主人公の変化を見逃さない
・(大問4ほどは重要でないが)論理展開を示す語句に気を付ける
の3点です。

また、例えばセンター試験の小説が「老夫婦」「第二次世界大戦中の若者」など、今の中学生とは大きく境遇や価値観が異なる他者を理解することを求めるのに対し、都立高校入試大問3物語文は中学生またはほぼ同じ境遇の若者など、境遇や価値観が類似している他者を理解することを求めます。

本文解説

1ページ目下段

9行目
「苛立ちながら」:「私」は何かにいら立っているようです。でも、何にイライラしているのかここでは不明です。「世界史の参考書」がヒントかもしれませんね。

16行目
「完ぺきな演技」「日常を撮ること」:後半まで読まないとわかりませんが、この物語のキーになるフレーズです。なぜキーになるフレーズだとわかるかというと、繰り返し出てくるフレーズだからです。

19行目
「はっとする。」「受験勉強で悩む」:ここまで読んで、9行目の「私」が苛立っていたのは受験勉強が原因だということがわかります。

2ページ目上段

19行目
「素敵でしょ。」:サキのセリフです。これからも4人で一緒に映画を撮り続けることを素敵だと思っています。

20行目
「たしかに~。でも…」:「…」の部分が重要です。

20行目
「楽観的にはなれない。」:「私」のセリフです。サキが言う「4人で一緒に映画を撮り続けること」は難しいのではないかと考えています。

22行目・23行目
「難しい」「夢物語」:「私」の上記の心情が再確認できます。

2ページ目下段

3行目
「弥生が騒々しい」:そのままの意味です。

4行目
「佐和子まで息を切らせて走ってくる」:佐和子もなにやら慌てているようです。

15行目
「サキは目標として口にする、私は無理だと決めつける」

2人のコンクールへの姿勢の違いを対比しています。
この、「対比構造」というのはとても重要です。
読解するうえで、絶対に見逃してはならないポイントです。

18行目
「驚いた顔一つせずに」:サキにとって、フェスティバルでの最優秀賞獲得は現実的な「目標」であり、驚くようなことではないということが示されています。

24行目
「完ぺきな演技は、日常を撮ること」:再登場です。キーフレーズです。

3ページ目上段

以下、自分たちの映画が最優秀賞を受賞したことを知った登場人物たちの反応です。

1行目
「弥生が騒ぐ」「佐和子がかみしめる」

3行目
「大丈夫でしょ。私たちなら、必ずなれる。」

5行目
「実感がわいた。すごい。無敵だ。」

6行目
「涙がこぼれた」

7行目
「静かになる」「涙が滲んでいた」:それまでの「騒ぐ」との対比に注意です。

8行目
「泣いていた」

9行目~10行目
「計画通り」「笑っていた」:ほかの登場人物の「泣いていた」との対比です。あくまでサキにとっては予定していた目標を達成したにすぎないようです。

14行目
「自信」:「楽観的になれない」との対比です。最優秀賞の受賞が「私」に変化をもたらしたようです。「私」がサキと同じ(または似たような)気持ちになりました。

15行目~16行目
「ずっと、映画を撮ろう」「泣きながら口にする」

19行目~20行目
「運命の出会いのような」「未来への確かな予感」:「自信」を持てた様子が、繰り返し描写されています。

設問解説

問1
ア:「音と色彩」が登場しないので×
イ:「時間の経過」がないので×
ウ:「擬音語」は「チクチク」がある。○
エ:「味気ない部室の雰囲気」は描写されていないので×

問2
楽観的になれない私と楽観的なサキとの対比がポイントです。
したがって、
ア:「難しいと思っている」(それに対して)「楽観的なサキ」→○です。
イ:「撮影の体制を充実させる」
ウ:「現状維持でよいのかという疑問」
エ:「映画部の解散」
イ~エは本文中に登場しない話題です。よって、×。

問3
涙がこぼれた原因は
・受賞したことが嬉しかった
・これからも4人で映画を撮り続けることができるかもしれないと思った
と考えられます。

ア:「親密な友人関係」
イ:「監督として」
ウ:「4人の関係が崩れそう」
は本文に登場しません。
エ:「現実のものとして」「誇りを持つ」「結果に感動」→○です。

問4
傍線4は、「目標」を「計画通り」に達成して喜んでいる様子です。

ア:「仲間からの信頼回復」
イ:「仲間と別れて映画の撮影」
エ:「賞には興味が無い」「思い残すことはない」
が誤りです。
ウ:「活動を続け」「自信」「満足」→○です。

問5
このときの「私」は「自信」をもち、「ずっと映画を撮ろう」と思っています。
ですので、
ア:「勉強に集中できない」「後悔」
ウ:「映画を個々に撮る」
エ:「進路変更」「新たに設立」
が×です。
イ:「自信」「撮影し続ける」→○です。

大問4

大問4の主な注意点は
・論理展開を示す語句に気を付ける
・繰り返し用いられる語句に注意する
・指示語に注意する
です。

本文解説

1ページ目上段

5~6行目
「つまり」:この語句の直後は重要です。→「秩序は崩れる。乱雑になる。」

10行目
「乱雑さの中から秩序を創出する」:「乱雑」「秩序」という語句の反復があります。

11行目
「つまり」:この語句の直後は重要です。→「エネルギーがいる。」

13行目
「ゆえに」:因果関係を示します。原因+「ゆえに」+結果です。

14行目
「つまり」:3度目の登場です。説明は省略。

18行目
「つまり」:4度目。

19行目
「逆に」:対比を示します。ここでは。エントロピーを下げる行為には価値があり、エントロピーを増大させる行為には価値が無いという対比構造です。

1ページ目下段

4行目
「もっとも」:最上級表現は重要です。

12行目
「そうではなく」「むしろ」:対比を示す語句です。「頑丈」と「やわらかく」の対比です。

15行目
「こそ」:何かを強調するときの表現です。分解・更新・交換が本質であることを強調しています。

22行目
「つまり」

23行目
「変わらない」「変わり続けてきた」:対比されるべき2つの表現が並んでいます。要注意です。

2ページ目上段

2行目
「これに対して」:対比を示す語句です。作り方は1通り。解体は何通りもある。この対比です。

5行目
「よりも」:対比を示す語句です。

7行目
「重要な」:筆者が「重要」と言っているのだから重要です。

10行目
「だから」「こそ」:因果関係をしめす「だから」と強調を示す「こそ」があります。そのあとの部分は本文全体のキーになりやすいです。

11行目
「重要なのは」:筆者が「重要」と言っているのだから重要です。

11行目
「よりも」:対比を示す語句です。 「関係性」が重要だそうです。

17行目
「しかし」:対比を示す語句です。

22行目
「さらに大切なこと」:筆者が「大切」と言っているのだから大切です。ここでは、「自律分散型」が大切と述べています。

2ページ目下段

これまでに「キーワード」として登場した語句のオンパレードです。
「関係性」「自律分散型」「ローカル」などの反復されている語句に注目して読み進めましょう。

設問

問1
19行目前後に、「秩序を生み出し、エントロピーを下げることに価値がある」ことが述べられています。
ア:「エントロピー増大の法則を克服する」
ウ:「混ぜることで高まった価値」
エ:「ビジネスモデルの考案」
はここでの内容にあいません。
イ:「秩序によって利益を生み出す」→○

問2
ア:「具体的な解決方法」
イ:「事例」
ウ:「順序よく整理」
→×です。
エ:「新たな視点」→この段落から生命体の話になっています。○。
消去法のほうが解きやすい問題といえます。

問3
動的平衡=分解し更新し続けること、が読み取れているかを問うています。
ア:「強固な防御体制」逆ですね。
イ:「エントロピーを蓄積させる」→これも逆です。
エ:「不変にする」→これも「分解」「更新」の逆です。
ウ:「柔軟」「分解」「更新」→○です。

問4
直後にある「自律分散型」「役割が可変的」がキーワードです。
イ:「指示を受けて」→自律性と矛盾。
ウ:「ジグソーパズルのピースのよう」→役割が可変的であることに矛盾
エ:「固定された役割」→矛盾
ア:「連携」「相補」→○

この問題も消去法のほうが解きやすくなっています。

問5
理想の組織についての発表です。
文章の要旨に沿って、
・メンバー同士の連携
・メンバーの役割が可変的
・自律分散的に動く

といったことを書けばOKでしょう。
もちろん、じぶんなりにまとまっていれば筆者の意見と対立させることに挑むのもOKです。あまりおススメできませんが。

大問5

対話文の読み取りです。
大問3・大問4双方の注意点に注意する必要があります。
すなわち、

心情語(や主観的な表現)を見逃さない
・話の変化を見逃さない
・論理展開を示す語句に気を付ける
・繰り返し用いられる語句に注意する
・指示語に注意する

といったことに注意して読み進めることになります。

本文解説

1ページ目上段

7行目
「けれども」「しかし」:対比を示す語句です。「利休と芭蕉の仕事は違うけど、精神は共通している。」ということです。

12行目
「大事」:文字通り大事な点です。

17行目
「かなり違った」:対比を示す語句です。日本人の芸術観とヨーロッパ人の芸術観との対比を示しています。

1ページ目下段

6行目
「ところが」:逆接なので対比を示します。

6~9行目
「もちろん~。けれども・・・」:「・・・」の部分が重要です。
茶を飲みあうことが無形の重要な目標であるとわかります。

17行目「むずかしい」

18行目「すばらしい」
どちらも、客観的な事実ではなく主観的な印象を述べたものです。

2ページ目上段

1行目
「から」:因果関係を示します。

2行目
「だけど」:逆接を示します。直後が重要です。

12行目
「究極の」:強調する語句です。

13行目
「だけど」:逆接を示します。直後が重要です。

22行目
「しかし」:逆接を示します。直後が重要です。
「つまり」:直後が重要です。
→「いろんな人の心をよく知っていた」の箇所が非常に重要であることがわかります。

2ページ目下段

3行目「広い。人間を知っている幅が。」

12行目「いろんな人たちの人生に触れて」

「いろんな人の心をよく知っていた」が言い換えられて反復されています。

設問解説

問1
重要なのは、無形のものを重要だと思っていることです。
ア:「茶室や庭に」→有形です。×
イ:「西洋人と東洋人」→芭蕉とは無関係です。×
ウ:「他の三人と比較」→していません。×
エ:「無形のものも」→○

問2
問1に続いて、「無形のもの」がキーワード
イ:「作品を」→有形です。×
ウ:「作品の」→有形です。×
エ:「詳細に記録」→有形です。×。
ア:「相手の意図や思い」→無形です。○

問3
「そこ」という指示語が2度使われています。
直前の話題について、「一番大きな根本」として肯定しています。

ア:「疑問を抱き」→×
ウ:「新たな視点」「独自の考え」→×
エ:「話題の転換」→×
イ:「賛同」→○

問4
「~」とあり。で文自体が終わっています。
そこで、現代語訳においても最後のほうを探します。
すると、「俳諧の方でも頼りない」とあります。
エが正解。

問5
「たとひ」が歴史的かなづかいで書かれています。
ハ行はこの手の設問で狙われやすいので要注意です。

令和2年度都立高校入試国語の解説は以上です。

アレスパークでは、国語の定期テスト対策・Vもぎ偏差値アップ対策・都立高校入試対策に上記のようなアプローチでの指導をしております。

納得して解くことができるので、慣れるまで努力すれば一気に成績が上がります。

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『合格するための法則』基本の「き」

~ 都立受験対策は、いつ始めるべきか ~

 
<まずは、基本情報>

  • 都立高校受験は、2月末に行われる
  • 出題範囲は、中学3年間(+小学6年間)の範囲
  • もちろん、直前の1月、2月の学習範囲も含む

 
逆算すると、実は

↓ ↓ ↓

どんなに遅くても、中3夏休みからの計画的な学習が必要
 
 

『合格するための法則』その①

~ 夏休み前から、受験勉強を始めないといけない理由 ~

 
都立高校受験の合否は、
以下の時期をいつ迎えるかで決まります

① 問題を解けるようになる時期
② 制限時間内に、問題を解けるようになる時期
 
 
↑ ↑ ↑

実は、①②の違いで合否が分かれます
 
 
「時間があれば、解けた」

こんなセリフ、聞いたことありませんか?
 
 
具体的に、英語を例にすると

↓ ↓ ↓

① 中学範囲の英単語を覚える
② 中学範囲の文法を覚える
③ 中学範囲の文法を使った例文を暗記する(読解・英作文・リスニング対策)

過去問を解くことで、
④「長文の読み方」
⑤「設問の解き方」
⑥「英作文の書き方」をトレーニングをする
 
そして、
⑦ 制限時間内に解き終えるよう、
スピードアップのトレーニングをする

 
 

『合格するための法則』その②

~ 合否は、スケジュール次第!? ~

 
ここまでで、ご理解いただいたかもしれません
 
志望校に、合格するためには

↓ ↓ ↓

① 問題を解けるようになる時期
② 制限時間内に、問題を解けるようになる時期
 
 
↑ ↑ ↑

②を受験日までに迎えれば良いのです
 
 
つまり、
計画性のあるスケジュールが肝要なのです

では、英語の例、①~⑦をどうこなすのか?
 
 
1工程1か月かかるとしたら…

↓ ↓ ↓

2月末の7か月前は、前年の7月末

単純計算でも、夏休みにはスタートしないと、間に合わないことになります。
 
 

『合格するための法則』その③

~ 合格に必要な情報の整理 ~

 
高校受験に失敗しないためには、
以下のポイントをおさえることが重要です。

① 志望校の決め方
② 私立併願校の選び方
③ 各教科の傾向と対策
④ 内申点向上の対策
⑤ 模試の効果的な受け方
 
 
今回の個別説明会では

↓ ↓ ↓

あなたまたはお子様の志望校合格に必要な受験対策全般について、個別具体的にお伝えさせていただきます
 
 
そのため、
申込順での個別説明会となります
 
※ぜひ、お早めにお申し込みください。
 

お申し込みはこちら

 
 

最後に

中学3年生は、入試対策だけをしていれば良いというわけではありません。中間テストや期末テストにも膨大な時間が割かれることなります。実際には、その分も前倒しして受験対策を始めなければいけません。それだけでなく、学校行事やご家庭の用事等もあります。上記では、受験勉強は7月末から、と英語を例に書きましたが、実際には、5教科全てを計画的に進めていかなければいけません。
 
本個別説明会では、各教科の対策とそれぞれにかけるべき時期や、受験を乗り越えるためのコツ、お勧めの勉強法や教材もお伝えさせていただきます。

 
ぜひ、この機会をご利用ください。